タローズ折り紙スタジオでは、アメリカでの長年に渡る経験から、折り紙を教えるためのユニークな教授法を編み出しました。ただ闇雲に折っていくのではなく、折り方をステップ化し、系統立てて教えるというものです。この教授法では、早く・たくさん折ることを目的とするのではなく、一歩ずつ正確に、着実に折っていくことを重視しています。そうすることでそれぞれのステップにどのような意味があるか理解し、ひとつひとつの作品をきれいに完成させることができるのです。

従来の日本の折り紙の教え方は、単純に先生を真似して折ることに終始し、それぞれの折り紙作品の難易度や、折り方の関連性には着目されてきませんでした。タローズではこれを体系化し、誰でも着実に学び上達できる折り紙メソッドを開発しています。

 

級システムよる学習体系 – 6級から1級へ

すべての折り紙は、いくつかの基本的な折り方の組み合わせにより折ることができます。私たちはこの基本の折り方を、武道にならって「型」と呼んでいます。タローズ折り紙メソッドでは武道と同じように、基本の折り方=型を6級から1級のレベルに分け、6級の折り方をマスターしてから5級へ進む方式としています。それぞれの級は空手の帯と同じように、6級は黄帯、5級は橙帯……と色分けされています。段階を踏んで難易度の高い折り方へ挑戦していくことで、折り紙を学習する皆さんが論理的に理解できるようにシステム化しました。

 

次の級に進むには昇級テストに合格する必要があります。このテストでは講師の前で、それまでに学習した折り方を使って折り紙作品を作っていただきます。順調にテストをクリアしていくために、授業以外でも家で練習することをお勧めしています。

 

 

すべての折り紙はまず基礎から

一番最初の6級(黄帯)で学ぶ基礎の折り方が、実はその後のすべての折り方に通じる最も重要なステップです。6級の最初で学ぶ折り方は簡単すぎてつまらないと思うかもしれません。しかしここで学ぶ正確さや、「型」の通りの正確な折り方が、私たちが折り紙学習者の皆さんに習得してほしい最も大切なことです。最高難易度の作品であっても、最初の段階で基本を正確に折れるかどうかが仕上がりを左右するのです。基礎のいくつかの折り方の関連性を理解すること、そして難しい折り紙も基礎の上に成り立つと理解することが、折り紙をマスターするための鍵です。

 

その級で学ぶ折り紙作品の例
6級
(黄帯)
5級
(橙帯)
 4級
(青帯)
 3級
(紫帯)
 2級
(緑帯)
 1級
(赤帯)

これらの作品の折り方は、タローズ折り紙メソッドのテキストに掲載されています。

 

 

折り紙教育を通じた脳の発達

「趣味」を超えて

折り紙は、作る楽しさだけではなく、技術を身につけることで日常生活のさまざまな場面で活用することができます。特に子どもの発達にたいへん役立つことはよく知られています。折り紙を学ぶことで右脳と左脳の協調性を養うことができ、「より柔軟な発想の操作と創造的な想像力をもたらす」(Healy 1990)とも言われています。

折り紙は音楽、スポーツ、手芸など、繰り返しの練習を通じて習得する活動と同じように脳の発達をアシストします。折り紙によってパターンの解釈と理解、空間の中での物体を想像する能力、二次元と三次元の関係を把握する能力を鍛えることができます。

私たちは単に折り紙を折るだけではなく、その先にある生涯学習環境の構築を目指しています。タローズ折り紙メソッドを通じて、また折り紙を学ぶことで培われるスキルを応用することで、折り紙愛好家だけではなく、すべての人に教育的価値があると信じています。

 

日本文化に触れる

私たちは折り紙を普及するだけではなく、折り紙を何世紀にもわたって繁栄させてきた日本の文化についても世界に紹介できるよう活動しています。たとえば周囲の環境に感謝し尊重する日本の文化を大切にし、講師や教室、生徒同士、スタジオのゲストなどすべての人に思いやりをもつことをアメリカのスタジオでも理念としています。

このことを念頭に置き、私たちは毎回のクラスの前に生徒たちに手を洗ってもらい、椅子にきちんと座ってテーブルに向かい、適切な注意をはらってひとつひとつのステップを折ってもらうことから始めています。

私たちと一緒に、折り紙の新たなレベルを目指しましょう!

※クラスには5歳以上から参加できます。

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