折り紙の魅力は、なんといってもその手軽さです。 たった一枚の紙だけで、さまざまな物語を形作ることができるのです。 製薬のファイザー社は、新薬「Prevnar(プレベナー)」の普及のため、子供時代のストーリーを表現したいと考えました。そこで子供用の折り紙ブロックをタローズ折り紙スタジオで制作しましたので、ご紹介します。

1: ブレインストーミング

Prevnarチームは、Berkeley Haas Campanille プロジェクトでのタローズの折り紙作品を見て、連絡をくださいました。 このプロジェクトではイラスト、折り線、折り方の手順が書かれた紙を制作しました。 つまり、1枚の紙に立体作品の完成に必要なものがすべて書かれていて、その1枚を渡せば誰でもかっこいいものが折れる、というわけです。 今回のファイザー社の案件もこの形式の折り紙をご希望でした。

これがBerkeley Haas Campanilleプロジェクトでの作品です:

この過去のプロジェクトを念頭に置き、私たちは子ども向けの折り紙ブロックの制作に取り掛かりました。タローズのシニアデザイナー、フランク・リンが何度も試作を繰り返し、3インチ×5インチ(約8cm×13cm)のモデルを完成させました。

クライアントがこの形状を確認した後、フランクは折り目模様に説明文とグラフィックを重ねるという、難しい作業に取り掛かりました。

2:デザイン

クライアントが表示させたい絵がいくつかあったので、タローズチームは完成形から逆算してデザインを行いました。 まずブロックの側面に色を塗り、次に説明や、折り順のガイドなどをどこに入れるかを検討しました。

3:最終調整

試行錯誤の結果、印刷されたアルファベット順に折る「レタリング方式」を採用することになりました。これならどことどこが重なるのかを一目で判断することができます。

さらに何度かの改良を経て、完成した作品がこちらです。

こちらを地元の高品質な印刷会社で500部以上印刷しました。

4:折り方動画の制作

すべてが完成した後、私たちはさらに一歩進んで、クライアントのために説明用の動画を作成しました。 誰もが簡単にこの折り紙ブロックを完成させられるようにしてほしい、とのご希望だったので、よりわかりやすくするために動画を作成したのです。

このように、タローズの制作チームは、みんなが楽しみながら折り紙ブロックを折れるように、さまざまな工夫を凝らしています。