ニューヨークでは毎年6月の「プライド月間」(すべてのセクシュアリティー・ジェンダーを尊敬しあえる社会を目指す運動)に、有名なプライド・パレードをはじめ、LGBTQの権利に関するイベントが多数開催されます。

このプライド月間を記念して、ニューヨークのポスター・ハウスは、新発表の日本の展示物とプライド月間をコラボレーションさせたイベントを開催したいと考えました。そこでタローズ折り紙スタジオが、ポスター・ハウスが毎月第一金曜日に開催しているFirst Friday Seriesイベントの一環として、折り紙ワークショップをすることになりました。

 

1: 企画

今回の目標は、あらゆる種類のコミュニティがひとつに繋がることを示す、プライド月間の「虹」のテーマを表現することでした。(プライド月間は別名「Rainbow Pride」とも呼ばれています。)

そこで、複数の折り紙を組み合わせて作る「モジュラー折り紙」を七色の折り紙で作るアイディアを採用することになりました。

LinkedInでのイベントを終えたばかりのタローズデザインチームは、さっそくプランニングに取りかかりました。

このイベントは大きく宣伝され、ニューヨーク・タイムズ紙にも記事が掲載されました!

2: イベント当日

イベント当日はニューヨーク・ブルックリンスタジオのFrank Lingが担当しました。マンハッタン・ミッドタウンのミュージアムで開かれたワークショップは満席でした。

まずは1時間かけて、すべてのモデルの折り方を解説しました。その後、参加者に自由にモデルを選んで折り紙に挑戦してもらいました。中には通称「ソノベ」と呼ばれる、6つ以上の連結した多色ユニットから成る折り紙キューブを作ることに成功した参加者もいました。ソノベはポケット部分とタブ部分から成る折り紙の部品を複数作り、それらを組み合わせるタイプのモジュラー折り紙です。2、3枚で作るシンプルなものから、エプコット・ボールのように数百枚を組み合わせた作品まであり、奥の深い折り紙です。

大勢の参加者たちが新しいアートの形に挑戦し、創造性と包括性をわかちあうエキサイティングな体験を楽しみました。