1. はじめに

2025年春、タローズ折り紙スタジオは、アメリカ・バージニア州ハーンドンにあるFox Mill小学校へ、等身大のキツネの折り紙作品を寄贈するという光栄な機会をいただきました。
このプロジェクトは、前年に京都で開催された「ORIGAMI FOREST 展」に感銘を受けた同校の日本文化委員会からの温かいリクエストにより実現しました。

この作品は、Fox Mill小学校が毎年開催している日本文化祭「Matsuri(まつり)」の開催を記念して寄贈されたものです。

2. Fox Mill小学校について

Fox Mill小学校は、バージニア州フェアファックス郡に位置し、アメリカでも有数の歴史ある日本語イマージョンプログラム(JI)を提供しています。1989年にスタートしたこのプログラムは、英語と日本語を半分ずつ使ったバイリンガル教育を行っており、学校全体の約40%の児童が参加しています。

言語教育に加え、PTAの日本文化委員会(JCC)が主導となって「Matsuri」などの文化イベントも開催し、児童たちに日本の伝統文化を伝えています。

3. 寄贈作品について

Fox Mill小学校のマスコットが“キツネ”であることから、今回の寄贈作品はキツネをモチーフにした等身大の折り紙作品となりました。高品質・高耐久性のカラー紙を使用し、日本の伝統折り紙に込められた精密さ・繊細さ・創造性を大切にしながら制作されました。

作品は、タローズ折り紙スタジオ創設者の矢口太郎が手作業で1つひとつ丁寧に折り上げたもので、力強さと優雅さを併せ持つ立体的なフォルムを目指しました。

4. Matsuri 当日の様子

2025年の「Matsuri」イベントには、約1,000名(児童400名、家族、卒業生ボランティア、教職員、郡の関係者など)が来場。以下のような盛りだくさんの企画が行われました:

  • 児童による歌のパフォーマンス

  • 柔道の実演

  • 書道・折り紙の体験ブース

  • 日本の伝統的なゲーム

  • 着物試着&フォトコーナー

  • 祭りの雰囲気を再現した屋台風フードブース

  • 手作りの神輿(みこし)パレード

私たちの折り紙キツネは、図書館に設置されたフォトブースの中心に展示され、手作り神輿や和風の装飾とともに、多くの来場者が記念写真を撮る人気スポットとなりました。

5. 作品のその後の展示と活用

イベント終了後、この折り紙作品は図書館に常設展示されることになり、現在も生徒たちや訪問者の目を楽しませています。作品横には、写真・作家の署名・スタジオのInstagram(@taroyaguchi)にアクセスできるQRコードも掲示されています。

この展示により、作品が一過性のイベントで終わることなく、今後も創造性と文化への好奇心を育てるきっかけとなることが期待されています。

6. PTAからのお礼の言葉

Fox Mill PTAを代表して、Beth HnatiwさんとRieko Sandness(サンドネス里恵子)さんから、温かい感謝の言葉をいただきました。

「あなたの作品のおかげで、フォトブースは保護者にも生徒にも大人気となりました。」
「このような素晴らしいアートを、私たちの日本こども祭りで紹介できて本当に光栄です。」
「アメリカにおける日本コミュニティの一員として、今後もこの特別なご縁が続くことを願っています。」

イベント当日の写真も多数ご提供いただき、掲載許可も快くいただきました。このご厚意に心より感謝いたします。

7. 今後に向けて

このプロジェクトを通じて、折り紙の持つ力――国や世代を越えて人々をつなぐ力をあらためて実感しました。Fox Mill小学校の皆様に、このような貴重な機会をいただいたことに心から感謝しています。

今後も、アメリカをはじめ世界中の教育機関・文化団体と連携し、日本の伝統と創造性を次世代に届けていけるよう、活動を続けてまいります。