折り紙がつなぐ心と文化:
API Heritage Month 特集番組に認定タローズ折紙アーティストの大熊さんと上岡さんが出演
2024年5月、アメリカ・ワシントンDC地域の朝の情報番組「Get Uplifted」にて、API Heritage Month(アジア系・太平洋諸島系アメリカ人月間)を祝う特集が放送され、タローズ折紙スタジオ認定アーティストの大熊道子(Michiko Okuma)さんと上岡直子(Naoko Kamioka)さんが出演されました。
番組内では、折り紙の歴史や文化的な意味合い、そして折り紙が子どもたちや大人の創造性・集中力・心の落ち着きを育むツールとして注目されていることが紹介されました。
大熊さんは番組内で、「私が折り紙を教えるようになったのは、タローズ折紙スタジオの創設者であるタロー・ヤグチ氏に出会い、教え方を学んだことがきっかけでした」と語りました(5分39秒付近)。日本の伝統文化である折り紙を、アメリカの地域社会で分かち合う活動は、まさに文化を超えた心のつながりを生んでいます。
彼女らは現在、ナショナルハーバーの桜祭りや地元の学校・アートセンターなどで積極的にワークショップを開催し、子どもから大人まで多くの人々に折り紙の魅力を伝えています。
番組では、折り紙の定番である「鶴」や「ハート」の作り方をデモンストレーションするコーナーもあり、「たった一枚の紙が、人の心を動かすアートになる」ことを視聴者と共有しました。
折り紙の力:文化と心をつなぐアート
番組内で大熊さんは、折り紙が日本文化において長寿や平和の象徴であることを紹介し、特に千羽鶴が病気回復や平和への願いを込めて折られる伝統について語りました。また、上岡さんは、折り紙が子どもたちの創造力や問題解決能力を育み、精神的な安定や社会性の向上にも寄与することを強調しました。彼女たちは、折り紙が単なる紙の折り方ではなく、心と文化をつなぐアートであることを伝えています。
SJA:地域に根ざした日本文化の架け橋
大熊さんと上岡さんは、バージニア州アーリントンを拠点とする非営利団体「Study Japanese in Arlington(SJA)」(SJAの公式ウェブサイトは、https://www.sjastudy.org/)のメンバーとしても活動しています。SJAは、2018年にアーリントン郡の公立学校で日本語プログラムが終了する危機に直面した際、学生や保護者、日本人コミュニティが立ち上げた草の根運動から始まりました。現在では、無料の日本語クラスや文化イベント、折り紙ワークショップなどを通じて、地域社会に日本文化を広める活動を続けています。
SJAの折り紙ワークショップは、タローズ折紙スタジオの認定講師によって指導され、季節のテーマに合わせた作品作りを通じて、参加者に日本の伝統や言葉を紹介しています。また、アーリントン郡の図書館や地域イベント、学校などでも折り紙のデモンストレーションやワークショップを開催し、多くの人々に折り紙の魅力を伝えています。
タローズ折紙スタジオとのつながり
大熊さんと上岡さんが折り紙の指導を始めたきっかけとして、タローズ折紙スタジオの認定を受けたことがあります。ヤグチ氏の指導のもと、彼女たちは折り紙の教え方やコミュニティへのアプローチ方法を学び、現在ではSJAの活動以外でもタローズ折紙スタジオの認定講師として企業の折り紙イベントや折紙制作にも関わっています。。彼女たちの活動は、折り紙を通じて人々の心をつなぎ、文化の架け橋となることを目指しています。

オンライン企業イベントで教える大熊さんたち
このように、大熊さんと上岡さんは、折り紙を通じて日本文化の魅力を伝え、地域社会とのつながりを深める活動を続けています。彼女たちの取り組みは、タローズ折紙スタジオの理念とも共鳴し、多くの人々に感動と学びを提供しています。

ワシントンDC首都圏の皆さんとヤグチ氏